舞台は私立来栖学園高校の献血部。
そこには血が抜かれる快楽に魅せられた、
マキ(唐田えりか)・仁子(尾碕真花)・
ナミ(日比美思)・カオル(天野菜月)の
4人が集まっていた。
ある日、マキは献血ルームで
黒づくめの美少女・マイ(牧野仁菜)と出会う。
看護師たちを相手に大暴れて気を失ったマイを、
マキは思わず献血部の部室へ運びこむ。
するとマイは衝撃の事実を口にする。
彼女は人間を襲うことができない、
落ちこぼれヴァンパイアだったのだ!
儚げなマイの表情に胸打たれたマキたちは、
献血がわりに自分たちの血で
マイを養うことを決意するが・・・。
押井守監督コメント
普段の私の映画と違い、これまで投げたことのない直球で撮った映画であると同時に、これまでになく苦戦した映画でもあります。ワークショップから始めて2ヶ月間、若い演者たちとじっくりつきあってみて、映画制作が意外性に満ちた冒険であることをあらためて痛感しました。撮影からずいぶんと時間が経ってしまいましたが、公開されるまで完成しないのが映画ですから、こうして皆さまにお届けすることができて、この作品にようやく決着がつきます。その機会を与えて下さったテアトル新宿さんには感謝の一言です。